シガテラ 灰になるまで廃し続ける

灰になるまで廃し続ける

あ~イライラする。

シガテラ


面白かったですよ。



『稲中卓球部』の人の漫画です。
面白かった、とはいえ、最近実写化された『ヒメアノ~ル』に構成は似てます。

現実的と非現実的なバランスを用いて
心の闇に触れていく感じが非常に似てます。


しかしながら『ヒメアノ~ル』の場合、
主人公たちには落ち度と呼べるほどのものはなく
サイコパスに目を付けられたのは本当に不運でしかなかった、
という点でしょうかね。

また、物語のラストでは頭がおかしい、という印象しかなかったサイコパスも
自身が人と違う事にかつて絶望していたという回想に悲哀のようなものがありました。


その点で言うと今回読んだ『シガテラ』は、
主人公にものすごく「落ち度」があるんですね。


私がなぜこの「落ち度」という事にこだわるかと言うと、
『ヒメアノ~ル』にしろ、『シガテラ』にしろ、それが例え現実世界の話にしろ、
凶悪な事件に巻き込まれるには、それ相応のリスクを自身が犯している可能性が高いという事です。

そしてそこに『運』と『不運』、さらに『防衛意識』、
これらが相まって事件が起きたり起きなかったりするのだと思います。

『ヒメアノ~ル』では、主人公たちがサイコパスに目を付けられたのは不運な事でした。
しかし、いくつかの幸運と、密かに引っ越すという行動を取ることが出来た、
その高い防衛意識により未然に防ぐことが出来ました。
物語の中で死んだ人は、不運と、そこに防衛意識の低さが加わって死んでしまったと考える事が出来ます。
「何してるんだ」と問い詰めた人、何者か分からないのに家に泊めた人、
異常性に気が付いたにも関わらず応援も呼ばずに尾行した人、
私からすればそれぞれ危機感が足りないな、と思える行動です。



そういう観点でみていくと、今回の『シガテラ』の主人公には圧倒的に防衛意識が足りてないんですよね。
いじめのターゲットにされた、という点は不運の一言に尽きると思います。

ですが、そこからは自己責任の範疇ではないのかと。
いじめられた相手の彼女に頼まれたからと言っていじめの張本人を捜しに行くとか、
頼まれたからと言ってやばいと分かっていて拳銃探しに付き合うとか、
訳の分からんアート()を撮るための手伝いをするとか、
全てが馬鹿の極みの選択なんですよ。

ですがこの主人公は特に酷い目に会ったり、死んだりはしませんでした。

何故か。

ひたすらに運が良かっただけです。


そしてこの彼女もまた、似た者同士というか何と言うか
真面目で、チャラいものを本能的に避けてはいるものの
どこかで防衛意識が足りてない為に、変態野郎に騙されて触らせてみたり
彼氏の友達というだけで安心して家に上がり込んで強姦未遂にあってみたり、と
防衛意識の低さに驚きます。


しかしながら、こういうのってよくあるって事でもないんですけど
やはり「若さゆえ」のものだと思うんですよね。

若い人特有の不安定さというかね。
そういうのを非常に上手く描いてる漫画だと思います。

主人公と同じくいじめられっこだった奴は
ぎりぎりのところで「不運」を回避しました。
それは寸でのところでビビってしまったからです。

ビビる、と言うと、チキンで根性なしなイメージがありますが
このビビりというのは生き残るためには非常に大事な要素です。
実はビビるにも根性や勇気が必要なんですよ。

何故なら、人はビビると、他者に馬鹿にされたり、脅されるからです。

プライドの保身の為にビビる事を隠そうとしたり
ビビっているのに無理やり自分をその場に留めておいたりすると

もれなく痛い目に会うか、死にます。

びびるのにも、勇気や根性が必要なんです。

どうしてかと言うと
びびった後、じゃぁどうするか、って事なんですよ。
ビビッて逃げても、逃げた後の事を考えたりするとまたそれが怖かったりもするんですよ。
また脅されたらどうしよう、友達居なくなったらどうしよう、などなど
状況に応じて色々な、その後を予想すると思います。

しかし

生き残る事に比べれば、その他の事なんて些細な事なんです。
だからビビッて、後の事を想像しても、生きる為にその場から実際に逃げ出す行動を選択出来る事
これには根性も勇気も必要なのです。
そこが分かる子と、分からない子がいるんですよねぇ。。。


怖くなったら、逃げて、隠れる事、
これが非常に大事な事とは言え、

それは時と場合、そして内容によるっていうことは言わずもがなですが
『ヒメアノ~ル』や『シガテラ』の場合はほとんどがそうです。


そしてそれを現実世界にあてはめて考えてみると、
私は先日殺された少年の事件なんかをすぐに思い浮かべてしまうんですよね。

ここ最近、リンチ殺人のようなもの多いですよね。
それもみんな中学~高校生のようなアンバランスな時期のこと。
「はどめがきかなかった」とか「後戻りできなかった」とか「止められなかった」とか
肝心の「死ぬかもしれない」って事を誰も予想しないこの異常事態。
みんな気にしてるのは友達同士の体裁ばかりなんです。

まぁそんな体裁ばかりで事件が起きてる訳でないのは分かります。
育った環境を調べたりすればそれはそれでまた複雑だったりするわけですから。

現実世界の事件の話はあまり具体的には話せません。
実際に亡くなった子が居る訳ですから、「あぁすればよかったのに」「こうすれば良かったのに」
なんて言っても、良い気持ちになる人は一人もいませんからね。

ただ、今後の為にも学校では「逃げる事の重要性」を教えて行ってほしいなと思います、私は。

生徒それぞれの性格もあるので
一概に「逃げる」ことを教えるっていうのは難しい物があります。
それこそ課題とかテストとかね、、、もっと一般的な事で変な解釈されても大変ですからね。

もっと身近な例を出すと、
私の弟も、下手したら今回の事件の被害者のようになっていたかもしれない過去があります。

私の家族が心配性で、それゆえ防衛意識が働いた為に
夜に遊びに出て行った弟をこっそり車で探しに行ったんです。
そこをたまたま集団にさらわれる前にぎりぎり車で保護出来ただけ、、、

そういう事が弟が中学生の時にありました。

その前にも、数人にリンチされてボコボコの状態で帰ってきたことがありましたから
私の家族のほうが本人より過敏になっていて
こっそり安全に遊んでるかどうかを確認しに尾行してたんですがね。


私からすれば、何故そんな事になったにも関わらず
外に出て行くのか、弟の事が全く理解出来ませんでした。

私からすれば学校に行って終わったらすぐ帰ってくれば何も問題ないじゃない、
としか思えないからです。

私にはわかりませんが、他の少年たちも私の弟も
みんなきっと似たような理由や気持ちで、
危ない目に会いながらも外に出掛けざるを得ないんでしょう。

危機感が足りてないのか?
自分は大丈夫と思い込んでいるのか?
行かないと格好悪いと思ってるのか?

私には想像しがたく、やっぱり理解は出来ません。
歳を取った今なら逆に、何故うちの両親は弟が外出することを
許可したのかが気になるところではあります。

言っても聞かないから、でしょうか。

だったら行かせて、後を付ければ良いって思ったのでしょうか。


いずれ、機会があれば
弟にも両親にもその時の気持ちを聞いてみたいです。


漫画の読感がこんなにも話がずれちゃいましたけど、
『シガテラ』の話の全ては、1つのセリフに集約されてると思いました。


大人しいタイプの人がいじめられていた相手に

「そこでいじめられてるのが、自分でもおかしくないと思った」と

言った時のセリフです。


いじめられていないのはたまたま運良く
いじめっこと同じクラスではなかったという事、
ただその違いでしかないという話です。


何が言いたいかと言うと、
いつ、どのタイミングで、毒が自分に回ってくるか
分からないという事です。


そしてその運と、
毒が回ってきてしまった時の対処法。
対処一つで、生きるも死ぬも決まってしまうという事。


そういうのもテーマの一つだと思うんですよね。


もっと大きくとらえると諸行無常って事なんではないですかねぇ。


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[ 2016/08/26 11:29 ] ◯個人的評価 | TB(-) | CM(0)
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